初期のRosewoodのSeven Chairが多数入荷しまして、
良い機会でしたので、座面裏のカバー、シールで、
私が調べた範囲の簡単な年代の特定方法をまとめてみました。
1955年から1962年(推定)
今回入荷したこちらのタイプが初期のもので、
1955年デザイン年から、1962年までと予想してます。
1963年から1966年
次の1963年から、少し丸みを帯びたタイプのメタルカバーと、シールに変わったのだと思われます。
シールの真ん中に0863とありますが、これは1963年8月を意味し、先頭2桁が月、末尾2桁が年を表しているものだと感じました。
初期タイプが1962年まで、と上述しましたが、
これまで私が見てきたもの、また、過去の資料やオークション等を探してみても
1962年のシール付きメタルカバーを探せなかったので、私が知る限り最も古い1963年としてますが、
もし、このタイプのメタルカバーで、1963年以前のシールを見かけたことがある方いらっしゃいましたら
教えて頂きたいです。
1967年から1973年
1967年からはこちらのプラカバーに変わります。
赤線の部分に製造年が刻み込まれてます。
ただし、キャスター付きのタイプで1969のメタルタイプ&シールのタイプも見たことがありますので、
恐らく、通常の4本脚は簡略化され、このプラタイプに分岐したのだと思います。
1974年から1977年(推定)
これまで月2桁+年2桁のフォーマットだったシールですが、
74年に年、月と変わってるのを見つけました。
年によって変わったものか、もしかしたら国外出荷等で並びを変えた等の可能性もあるので
確実ではないですが、共有します。
1978年から1979年
シールが年表記4桁のフォーマットになります。
プラカバー右上にあった、赤丸部分の年の刻みが無くなります。
1980年から1981年
1980年にカバーから赤丸部分にあったDANISHマークの刻みが消え、シールのデザインが変更になります。
1982年
シールのデザインのみ変更になります。
1983年から1999年
1983年からはカバーからFHマークも無くなり、だいぶ簡素な感じに。
このフォーマットが1999年まで続く事が確認出来ております。
画像引用 : Roomage – Pair of Arne Jacobsen Model Ant Dining Chairs by Fritz Hansen
まとめ
今回、セブンチェアとしましたが、アントチェア、Tチェア、Eightチェアなど、
シェル違いで脚部が同じもの等では流用されて使われています。
今回紹介しませんでしたが、ブラックカバーのタイプがあったり、
脚にプラスチックカバーが付いてるものがあったりと、実は他にもまだ存在します。
また、プラカバーに何も印字が記載無いものも稀に見かけますが、
人気シリーズであり、また、破損しやすい構造の為、
サードパーティー製のスペアカバーも販売されているのを見かけます。
なので、これはFritz Hansen社オフィシャルのものでは無いのかな??と。
カバーによっての価格の違い等はまだそこまで周知されてないようなので、
もしかしたらチャンスなのかも知れません。
機会ありましたらぜひ、裏側を見て探してみて下さいませ。
※これまでの私が見た作品を元にまとめたもので、内容を保証するものではございません。
より確実な情報に出来るよう、もし情報ございましたら共有頂けましたら幸いです。